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牧場で牛

箱形アブトラップ

鉄骨脚を持つアブトラップ半次郎

 アブトラップが普及すればウシ白血病ウイルスの蔓延を防止できると考えられるが、それほど普及していない。理由は、販売されていない、ところにあると思われる。

 かつて、大型のものが販売されていたが、値段が高すぎたのか、大きすぎて運搬が不便であったのか、また、アブを誘引するために二酸化炭素を用いるなど、複雑な手間が必要だったからかもしれない。

 白石研究員が提唱したアブトラップは十分有効なのだが、自分で製作するのは大変である。ある県のホームページでは、作るのは簡単、と紹介されているが、木材パネル、棒状木材、アルミ材、透明ポリカーボネートパネル、脚用鉄骨アングルの購入、それらのカット(大体のカットはホームセンターで有料)、木材部分の塗装、鉄骨アングルの穴あけ、材料購入時の運搬、等すべてを考慮すると簡単ではない。

 加えて、買いたくても売っているとろがない。誰かがこれを製作し、販売し、全国の畜産農家が使えるようにするべきである、と思い、製作を始めたが、以下のような改変すべき点があった。

 先ず、90cm×90cm(畳半分)サイズのこのアブトラップは重く大きく、一人では運ぶのが難しい。そこで、これを半分(畳4分の1)の大きさにし、一人でも運べるようにし、アブ捕獲能力に差があるかのテストを行った。

 結果、畳4分の1サイズの方がかえって多くのアブを捕獲した。そして、これまでのアブトラップを約半分のサイズにしたので、「半次郎」、と名付けた。

 また同時に、脚を短くしたアブトラップもテストしたが、短脚アブトラップでは多くのアブを捕獲することができなかった。ある程度の脚の高さが必要ということである。

 「半次郎」のサイズは横84cm、縦(脚を除く箱部分)42cm、奥行き42cm、鉄骨アングル脚4本とボルト、ナット類を加えた総重量は約18kgである。(写真)放牧地に置いておくだけで、電気などの動力源や誘引物質を必要としない。

①白石氏の設計図通りには作るのも大変ですが、脚の取り付けが特に難しい。一度組み立ててしまうと中に手を入れることができない。

⇒半次郎には、内部に手を入れられるよう取り外し可能で蝶番を用いない扉を設けました。
②風雨にさらされるので木製の脚では耐用年数が十分ではない。

⇒脚を鉄骨アングル製としました。
③死んだアブを取り出す扉がない。

⇒上記、扉を設けました。
④上から見て90cm四方の寸法では大きすぎて又重すぎて一人では運べない。

⇒半分のサイズにしました。このことにより軽トラなどに載せて1人で運べる大きさと重さとなりました。
⑤厚い板で作ると特に重くて運ぶのが難しい。

⇒本体箱部分を1.2cm厚のコンパネ製としました。
⑥透明板は熱で膨張し又寒さで縮むので、木材部分に硬く固定すると固定部分が壊れてしまう。

⇒透明プラスチックの中で最も丈夫なポリカーボネートパネルを用いました。膨張収縮によるズレを吸収できるよう固定せず、しかも、透明板取り付け部分に直接に雨水が入らない構造としました。
⑦大きいので宅急便などで送るのに多額の費用が発生する。

⇒上記、半分のサイズにし運搬費用を抑えました。

 放牧地の牛にとってのアブストレス軽減及びウシ白血病ウイルスの拡散防止には、現在のところアブトラップの普及が時間を要さない最も簡易な手段であります。
 更に、内部に粘着シートを敷くと効率的にアブを捕らえることができます。ネットで紹介されていた記事では、アブトラップそのままで約1,500匹のアブが捕獲されましたが、アブトラップ内部に粘着シートを敷いたところ約4,000匹のアブが捕獲されました。
 アブトラップの中に捕らえられたアブは逃れようとして必死にトラップ内を飛び回ります。その時、たまたま入り口から外へ飛び出るアブもいます。その、たまたま逃れるアブが2,500匹もいた、ということです。実は、入ったアブの半分以上が逃げている、ということなのでしょう。
 「パイボちゃん」の粘着ノリは強くまた長持ちするので、アブトラップ半次郎の中に、アブ吸着捕獲シートとして用いるのも良いと思われます。

 注文を受けてから製作を開始するので、完成までには少しお時間を頂きます。


価格全国一律 26,000円(消費税込み、送料別(着払い))
送料の例:中国地方から関東地方までの送料は3,000円弱でした。

【送金先】

大垣共立銀行 大野支店 

店番:112

普通口座:301441 

口座名:カ.コノエラボ


領収証の必要な方はご連絡ください。

【連絡先】

株式会社 近衛ラボ

〒501-0511 岐阜県揖斐郡大野町大字稲畑60番地11

三橋忠由(元農研機構研究員)

​TEL 090-4820-4627(受付時間 8:00~20:00)

E-MAIL konoelab@gmail.com

アブトラップ半次郎
アブトラップ半次郎
アブトラップ半次郎

アブトラップにより

​放牧地で捕獲されたアブ

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