吸血アブやサシバエを
捕獲する
「まだら模様粘着シート」
「箱形アブトラップ」
牛舎のアブ・サシバエ捕獲用
まだら模様強力粘着シート
牛舎内にいるサシバエを駆除するのは難しい。酪農業では殺虫剤を使うのも問題があります。箱型のアブトラップでは牛舎内作業の邪魔になるので、粘着シートが良いのではと考えました。
そこで、黄色、青色、黒色、ホルスタインまだら模様の粘着シート(A4サイズ)をベニヤ板に貼り、1週間上向きに置き実験しました。
結果、ホルスタインまだら模様が530匹と一番多く捕獲できました。白黒のコントラストが立体的に見え、遠くからでも目立つからかもしれません。
まだら模様粘着シートについては、2022年4月19日付で特許出願を行いました。(特願 2022-068580 小型飛翔昆虫粘着捕獲シート及びこれを備えた小型飛翔昆虫捕獲具)
なお、このホルスタインまだら模様のシートを「パイボちゃん」と呼ぶことにしました。英語で、牛や馬のまだら模様を「Pie・bald(パイ・ボールド)」と呼ぶからです。アブやサシバエにとっては粘着したら逃れられない恐怖のシートなのですが、優しくかわいらしく「ちゃん」と付けました。
【スペック】
縦 220mm 横 306mm(A4用紙より少し大きい)
重さ 32g~33g
裏面四隅に両面粘着テープ
上紙をはがした様子
わずかに黄色く写っているのが粘着剤
比較実験の様子
アブあるいはサシバエが獲れている
まだら模様粘着シートで獲れた
アブあるいはサシバエ
「ホル模様粘着シート パイボちゃん」の無料提供
私たちが牛舎内で実験した結果、「パイボちゃん」で最も多くのアブ・サシバエが獲れた。しかし、「パイボちゃん」で牛舎内のアブやサシバエが良く獲れるか更に確認したいので、牛飼養経営にご協力をお願いしたいと思っています。
下記要領で無料試供品をお送りしたいのでよろしくお願いします。良く獲れるかどうかその効果を電話でお伺いすることもあるかと思います。
パイボちゃんは、ハウスの中や工場内を飛び回る小型昆虫も吸着できます。野菜や果物を生産する農家でも、ぜひ試してください。無料試供品提供は、メールもしくは電話で下記までお申し込みください。皆様のご応募をお待ちしております。
【ご応募・お問い合わせ先】
株式会社 近衛ラボ
〒501-0511 岐阜県揖斐郡大野町大字稲畑60番地11
三橋忠由(元農研機構研究員)
TEL 090-4820-4627(受付時間 8:00~20:00)
E-MAIL konoelab@gmail.com
放牧地のアブ類を捕獲する箱型トラップ「半次郎」
牛にとってのアブストレス軽減及び白血病ウイルスの拡散防止には、現在のところアブトラップや特殊粘着シートの利用が、時間と費用を抑える最も簡易な手段と思われます。
そして、これ等は、注文すれば購入できる、というものでなければならなりません。
アブトラップが必要だが製作する時間が取れない方に代わって、材料を揃え、加工し、組み立てを行っています。
アブが入ったら出られない(全くではない)、という構造を持った箱型のアブ捕殺トラップは、(独)農業食品産業研究総合機構の白石昭彦研究員によって考案され、ホームページで製作方法が示されています。
かつて、ある牧場で、白石研究員が示すアブトラップを25台作り、放牧地に1ha当たり1~2台置いたところ、1シーズンで総計3万匹以上のアブが捕れました。(写真)数年使い続けたところ、明らかに放牧地のアブが少なくなりました。当時、当該ウイルス陽性の個体を淘汰し、アブトラップを使い続けたところ、以来30年近く当該ウイルス陽性の個体は出ていません。このことから、当該ウイルスの防除に、アブトラップが有効であると思うに至りました。
【スペック】
縦 (脚を除く箱部分)42cm 横 84cm
重さ 18kg(鉄骨アングル脚4本とボルト、ナット類を加えた総重量)
電気などの動力源や誘引物質は不要です。
アブトラップにより
放牧地で捕獲されたアブ